sonicstepsのブログ

トットちゃんが妬ましい。エジソンを目指すとかあり得ない。 一部の成功者らの美談はさておき、多くの当事者にとって、発達障害はやっぱりつらい。 おまけに憎い。何よりそいつはかけがえのない人生を奪った元凶なのだ。 だけど……それでも僕らは生きてゆく、終わることのない絶望の毎日を。

僕は50過をぎても発達障害をやってる冴えない中年男です。エジソンやジョブスがどうかは知りませんが、僕自身にはさしたる個性も才能もなく、人生の敗残者として悶々とした日々を送っています。このブログで取り上げる発達障害者とは、一部メディアが持ち上げるような「障害を素晴らしい個性へと開花させた成功者」のことではありません。僕と同じく底辺を這いずる圧倒的多数の当事者たちに捧げるものです。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ADHDとして生きるということ②・両親との関係

両親のことを書く前に、小学生の頃の成績にも触れておく。 ADHDの大きな特性として、好きなことには尋常ならざる集中力を発揮するが、嫌いなことには見向きもしないというのがある。こと勉強に関しては、これは僕にも当てははまることだった。 といって…

ADHDとして生きるということ①・学童期

まず、ここで自分のことを詳しく書いておこう。 僕は現在55歳、独身のひとり暮らし。30年務めた会社を訳あって辞め、いまは福祉職員として働いている。夜勤を伴う仕事のおかげで体調は悪い。特に突発的な目眩は厄介で、ときには何時間も動けなくなったりす…

イントロダクション

いまから87年前のこと。 東京・乃木坂の裕福な家庭に、ひとりの女の子が生まれた。 彼女は幼少の頃から変わっていた。入学先の小学校では教室でおとなしくしていることができず、毎日のように迷惑行為を繰り返した。机のふたをやかましく開閉したり、窓辺…