sonicstepsのブログ

トットちゃんが妬ましい。エジソンを目指すとかあり得ない。 一部の成功者らの美談はさておき、多くの当事者にとって、発達障害はやっぱりつらい。 おまけに憎い。何よりそいつはかけがえのない人生を奪った元凶なのだ。 だけど……それでも僕らは生きてゆく、終わることのない絶望の毎日を。

僕は50過をぎても発達障害をやってる冴えない中年男です。エジソンやジョブスがどうかは知りませんが、僕自身にはさしたる個性も才能もなく、人生の敗残者として悶々とした日々を送っています。このブログで取り上げる発達障害者とは、一部メディアが持ち上げるような「障害を素晴らしい個性へと開花させた成功者」のことではありません。僕と同じく底辺を這いずる圧倒的多数の当事者たちに捧げるものです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ADHDとして生きるということ⑩ 大学、そして就職

大学への進学が決まった僕は、親元を離れてひとり暮らしをすることになった。 念願の東京暮らしと言いたいところだが、大学があるのは都と隣接する某県の某市だった。まあ、電車のふた駅先は東京都という立地ではあるから、感覚的にはほとんど「上京」と変わ…

ADHDとして生きるということ⑨ 大学受験

高校を卒業したら、東京の美術大学へ進みたい—— 日曜日の午後、僕は自分の意向を思い切って両親へ伝えた。 たちまち全身に緊張が走った。言うが早いか、即座に猛反対されると思ったのだ。それでも僕の決意は硬い。口論になったら徹底的に受けて立つ覚悟を決…